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子育て情報マガジン

「つくってみたい!」のきっかけに。

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「料理をつくる」って、お母さんやお父さんからすると、きっと日常の中の、当たり前の作業のひとつ。

でも、子どもにとっては食材を切ったり混ぜあわせたり、炒めると色が変わったり、手を動かしてつくる楽しみや、いいにおいに鼻をきかせてできあがりを想像するおもしろさが一度に味わえる(しかも、さいごにはおいしい?料理まで味わえる!)わくわくの体験になるかもしれません。

そんな料理の楽しみを伝えるきっかけに、まずは子どもと一緒に「ダヤンのミステリークッキング」を読んでみるのはどうでしょう。

これは、絵本作家の池田あきこさんが1983年から長年にわたって描き続けてきた猫のダヤンの物語り。

小さなころに池田さんの絵本にふれたことのある方は多いのではないでしょうか。

ダヤンが主役の絵本はたくさん出版されていますが、特にこの「ミステリークッキング」をおすすめするポイントは、ちょっと不思議なお話のあとに、お話にまつわるレシピが紹介されていること。

ダヤンが料理をしている挿し絵と一緒に材料やつくり方が載っているので、お手伝いをあまりしたことがない子どもでも「やってみたい!」と思うかもしれません。

文字を読み、絵を見てダヤンの世界を楽しんだあと、手をつかって料理をする。どんなかたちに切ろうかな?どんな味がするのかな?と、考えながら料理することで、ひと皿をつくり上げる達成感を感じられるはずです。

巻末には、料理の基本、野菜の下ごしらえ、かんたんなドレッシングのレシピなどうれしいおまけつき。絵本としても、料理の入り口としても楽しめるので、お友だちへの贈り物にもおすすめの一冊です。

本を紹介するためにキッテオッテのスタッフが読み返していたら、思わず“つくりたい欲”が。

さっそく本の中から「オレンジのどろぼうゼリー」をつくってみました。「オレンジの」と言いながら、オレンジの皮でできた器の中身はいちごゼリー。いちごと砂糖をコトコト煮たシンプルなゼリーは、いちごの甘さにオレンジがほんのり香るちょっと懐かしい味。

くり抜いたはずのオレンジがどこに行ったのか、「どろぼう」って誰のことなのか、ぜひ絵本を読んでみてくださいね。

ダヤンのミステリークッキング

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この記事を書いた人

増田 ななこ

ラジオを愛する元テレビディレクターのコピーライター。人生で初めて読んだ漫画は『銀牙 -流れ星 銀-』です。