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ペンギンへのアツいこだわり

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3月に登場したミッション「ペンギン博士になろう!」は、18種類のペンギンが描かれたカードを使って、ゲーム感覚で遊びながらペンギンに詳しくなれる内容です。

実はこのカードには、デザイナーの細かなこだわりがたくさん!

そこで今回は、このミッションがどんなふうに生まれたのか、どんなことにこだわったのかなど、担当のキッテオッテデザイナーに制作のウラ話を聞いてみました。

ミッションを作るにあたって

― そもそも、どうしてペンギンでミッションを作ろうと考えたのですか?

このミッションを思いつく前から、「再ブームになっているボードゲームやカードゲームのようなかたちで、子どもが楽しく学べるものを作りたいな」と考えていました。

それとは別に、ある本を読んでいたときに「ペンギンの親とヒナでは見た目が全然ちがう」ということを知って、興味が湧いたので少し調べてみたところ、ペンギンには20近い種類がいるのだということがわかったんです。

そこで「ペンギンで神経衰弱みたいなゲームができたら楽しいんじゃないか」と思い、今回のミッションを考えつきました。

― カードを見てみると、ペンギンたちはけっこう似ているものも多いですよね。描き分けるのに苦労したのでは?

大変でした(笑)。今回、18種類のペンギンを描く上で、「ウソを描かないように」ということを大切にしました。

ペンギンにも個体差があるので、全部がまったく同じ大きさや模様というわけではないですが、それぞれの種類に特長があります。

それをきちんと反映させ、観察意欲や好奇心がそそられるものを作ろうと、本やウェブサイトをいくつも比較して描き分けました。

デザイナー直筆 3種のペンギン

特長をわかりやすく表すという点で、すべてのペンギンが同じ方向(左)を向いていることにも注目してほしいです。

例えば、子ども向けだということを考えると、ペンギンごとにかわいいポーズを取らせたり、泳いでいるシーンを描いたりしてもよかったのですが、今回はきちんとペンギンのちがいを伝えられるものにしたかった。だから、動きのない図鑑のような形式でカードをつくり、それぞれのペンギンのちょっとした特長もわかりやすく比較できるようにと考えました。

制作者が語るペンギンの魅力とは?

― いろいろ調べたからこそ語れる気づきや、ペンギンのかわいさもあるのでは?

そうですね。まず気づいたのは、「ペンギンの足って、黄色くないんだ!」ということです。

ふつう、何も見ないでペンギンのイラストを描こうとすると、足は黄色く塗る人が多いと思います。でも足が黄色いのは18種類のペンギンの中で、ジェンツーペンギン1種類だけ。意外じゃないですか?

あと、調べるなかで「かわいいなー」と思ったポイントは「オスのペンギンはメスに石をプレゼントすることがある」ということですね。

カードには書いていない内容なのですが、一部のペンギンにとって石はとても大切なもの。なぜかというと、雪が積もっている場所で卵をあたためる場合、雪で卵が冷えないように石を積んで、その上に卵を置いてあたためるため、子育てにはマストアイテムなのだそうです。

だから、メスに石を贈って「一緒に子育てしない?」とアピールしたり、ときに石をめぐってオス同士でケンカしたり。当人たちはマジメなんですけど、石をめぐって恋が生まれたりケンカしたりって、かわいらしいなと思いました。

ちなみに、雪が積もっているのか砂地なのかなど、「ペンギンの住んでいる地域」についても、ちゃんと背景を描き分けているので、そのあたりもじっくり見てもらえるとうれしいです!

このペンギンカード、実際にキッテオッテスタッフの子どもたちに遊んでもらうと、ゲームの前から大盛りあがり!6歳の男の子には、「フンボルトペンギン」「ヒゲペンギン」という名前がツボだったようです。(この感覚、わかりますか?笑)

こんなふうに、ちょっと特殊な(?)楽しみ方もあるようですが、皆さんにもぜひ、ミッションシートに書かれている以外のいろいろな遊び方を試してみてほしいです。そして、「こんな遊びで盛り上がったよ!」というお話があれば、SNSなどでコメントくださいね!